中学入試国語の問題で高得点を得るために必要な3つの力
中学入試の国語で高得点を得るために必要な3つの力を解説。
高得点に必要な3つの力(1)漢字力
中学受験での国語勉強法を考えるときに参考になるのが、中学入試の問題から逆算して考えてみることです。
中学受験の勉強面での目標は入試問題を解けるようになることですから、これが一番の近道です。
この点で考えてみると漢字力が最初に必要なことが分かります。
中学入試は記述式が主流
漢字を勉強する理由は漢字の書き取り問題対策だけではありません。
中学入試の国語の問題はほとんどが記述式です。
つまり、選択肢ではなく自分の言葉で回答を記入する必要があります。
漢字を知らないとこの記述式の問題に回答できません。
誤字やひらがなばかりでの回答は明らかにマイナスです。
記述式の問題に回答できるようになるためには、漢字を書けるようにすることがポイントです。
メールが増えて漢字が書けない子が多くなっている
漢字を書くというのは基本のようなことですが、メールが増えたことで漢字を書けなくなっている子が増えているそうです。
メールでは変換さえできれば、漢字入りの文章を書くことが出来ます。
ただ、変換できることと書けることはまったく別物。
試験中は携帯を使うことが出来ないので、自分で漢字を書かなくてはなりません。
知っている漢字(変換できる漢字)でも、書けない漢字はたくさんあります。
メールで慣れてしまっていると、自分が漢字を知っているかのように錯覚してしまうことにも気をつけなければなりません。
中学受験生であれば漢字の書き取りを国語の勉強に入れることを忘れてはなりません。
高得点に必要な3つの力(2)語彙力
漢字力と同時に大事なものとして語彙力があります。
語彙力というのは知っている言葉の数と言ってもイイかもしれません。
読解問題を解くにも知らない言葉があるようでは正解は導けないので、語彙力をつけておくことが中学受験生には必要です。
辞書を引いても語彙力はつかない
知らない単語があったら辞書を引いて意味を調べるというのは国語の勉強の基本です。
絶対にやらなければなりません。
ただし、辞書を引けば、知らない単語が覚えられるかというと、そうとは限りません。
それだけで覚えられるのであれば、問題ありませんが、たいていはすぐに忘れてしまうものです。
言葉というのは文章の中で覚えないと身につきません。
単語を別の言葉に変換するだけのような覚え方では、すぐに忘れてしまうだけです。
新しい単語で文章を作る
新しい単語を覚えるためには、その単語を使った文章を自分で考えてみることが必要です。
この方法が最も早く覚えられ、しかも忘れにくい方法です。
ポイントは自分で文章をつくるということ。
辞書に載っているような文章よりも、自分で作った文章のほうが記憶に残ります。
日常生活で使わないような言葉のときは、ドラマのセリフのような文章を作るのも忘れにくくて良いかもしれません。語彙力を磨くトレーニングだと思って試してみてください。
高得点に必要な3つの力(3)読解力
漢字力、語彙力に続いて必要なのが読解力です。
特に読解スピードをつけておくことが必要です。
中学入試の国語の読解問題では、かなり長い文章が出題されることもあります。読解スピードが遅いと、それだけ考える時間が短くなってしまい不利です。
早くても内容を理解してなければ意味がありませんが、内容を理解するのに時間がかかりすぎるのも中学入試では致命傷となります。
読解スピードを上げるには
文章を読むスピードを速くするために絶対に必要なことがあります。
それは、どのくらいのスピードで読んでいるのかを知ることです。
自分が1分間で平均何文字を読めるのかを知っている人は多くありません。
ただ、これを知らないことには、スピードを上げることもできません。
速読術でも最初にすることは読書スピードを測ることです。
「いまの自分の力を知った上で、目標を立てる」
どんな勉強にも共通することですが、読解力のトレーニングでも必要です。
意識するだけでもスピードは速くなる
読むスピードというのは、意識するだけでも速くなるものです。
いままでの半分の時間で読めるということは難しいかもしれませんが、10%、20%ぐらいの時間の短縮は速く読もうと意識するだけでもできるものです。
もちろん、中学受験の国語対策としては内容を理解できなければ意味がありません。
ただ、内容を理解しようとするあまりにゆっくり読み過ぎるのも問題を考える時間が短くなってしまうだけ。適度なスピードが大切です。
適度なスピードであれば、意識してみるだけで変わることもあるものです。