中学受験での国語勉強法(記述)

作文が書けない中学受験生の特徴

中学入試では作文の占める割合が大きくなっています。作文という入試科目がない中学校でも国語の中で作文に近い600字以上の記述問題などが出題されることがあります。

 

ただ、得意不得意が極点に分かれるのが作文の特徴です。

 

苦手な子の場合、そもそも「何を書いたら良いのかわからない」といって問題の前で1時間も2時間も考えている子も。勉強方法も分からないので対策のやりようがないと困ってしまいます。

 

そこで、作文が得意な子と苦手な子で何が違うのかについて整理してみました。

 

作文が書けない子はオリジナルを出そうとしすぎている

作文用紙の前で考え込んでしまって1行も書けない子というのは、良い文を書こうとしすぎている傾向にあります。

 

思ったことを書けばよいといわれても、さすがにこんなことは書けないよなと自分でストップをかけてしまっているものです。

 

また、自分の気持ち、考えを書けばよいといわれると、ほかの人とは違うことを書かなければならないと余計なプレッシャーを自分にかけてしまっています。

 

作文の最初はオリジナルでなくて良い

作文には習うより慣れろが必要な面もあります。
特に1行も書けない子は慣れることが必要です。

 

そこで、まずすべきことは模範解答例を読んで、それと同じ分を書くことです。
やり方は2、3回模範解答例を読んだら、それを思い出して書いてみること。

 

一言一句正確に覚え必要はありません。
こんなことを書けばよいというのを覚える(慣れる)ためにする作業です。

 

こうしたことを繰り返すうちに、自然と定番のフレーズというものが身につきます。また、一言一句正確に覚えられるわけがないので、自然とそれが自分だけの文にもなります。

 

習うことは真似ることからともいわれるように、これが王道の作文勉強法でもあります。

数多く問題を解いても記述力は上がらない

中学受験の国語では記述式の問題が大きなウェートを占めています。
配点が大きいことだけでなく、得意不得意が分かれる問題でもあるためです。

 

また、記号で答える問題はヤマ勘で選んだもので正解することもありますが、記述問題ではこうしたことは起こりえません。

 

逆に選択式のような「ひっかけ」の選択肢に惑わされることもないので、実力がストレートに得点に反映されます。

 

ここを得点源にすることが、中学受験の国語ではポイントですが、勉強法を間違っている子が多くいます。
記述式の問題は、数多く解いても成績が上がるわけではありません。

 

記述式の問題に強くなるには解答例の丸写しが効果的

記述式の問題ができない子は、文章を書くことが苦手です。
正確に言うと、国語の答案に書く文章を作ることができていません。

 

日記などの日常の文章を書くことと記述式の回答の文章は全く異なります。
この違いが分かっていないと、良い得点が取れません。

 

国語の答案に書く文章には決まった型があります。
また、定番の単語やフレーズというものもあります。

 

記述式というと、常にゼロから文章を考えなければいけないと思っている人も多いのですが、そうではありません。実際には、決まったフレーズや型を組み合わせて作るものです。

 

ただ、どんな型やフレーズがあるのかを知らないとこうしたことができません。
記述ができない子というのは、こうしたことを知らないだけです。

 

覚えるのは簡単。
中学受験向け国語の問題集などで記述問題の解答例を丸写しするだけ。

 

暗記できるぐらいに何度も丸写しすれば、自然とフレーズや型が身につきます。問題を解こうとせずに、解答例を丸写しする。これで記述力が上がりますので、ぜひ試してみてください。

中学入試の作文が苦手な子向け勉強法

中学入試では作文が大きなウェートを占めることがあります。

 

国語、算数などの科目別の試験とは別に作文が入学試験に含まれる場合もありますし、国語の中で作文並みの記述力を求められることも増えています。

 

しかも、作文は得意不得意がはっきり分かれます。
また、塾で勉強してもあまり伸びないのも特徴です。

 

作文の成績を上げるには家庭での勉強が避けられませんが、勉強方法がわからないというより何を書いたら良いのか分からないと困っている人が多いもの。

 

そこで、自宅で出来る作文の勉強方法を紹介したいと思います。

 

作文が苦手な子は書くことに慣れることから

作文が苦手な子に必要なのは、とにかく書くことに慣れるということ。
ある程度の量を書かないと作文は上達しません。

 

最初は内容を気にせず、とにかく書いてみること。
誤字があっても構いません。

 

必要なのは、書いた後に自分で読み直してみること。
それだけでも、おかしなところに気づくので、だんだんとうまくなってくるものです。

 

ただ、作文が苦手な子に共通する悩みは「書くことがない」というもの。
旅行など特別な出来事がないと作文を書けないと思っているものです。

 

読んだマンガを作文にしてみる

書くことがないときは、読んだマンガの内容を文章に直すだけでも作文の勉強になります。
マンガにはセリフ以外にも風景や登場人物の表情、服装などが描かれています。

 

こうしたことを文章に直すことも作文の勉強になります。
マンガ数ページを文章にするだけでも、かなりの量になります。

 

これなら書くことがないということはありません。
マンガでなくても映画やテレビドラマでもOK。

 

マンガが勉強につながるので抵抗なく出来る勉強法なのも良いところです。
作文で書くことがないときは試してみてください。

page top