中学受験での国語勉強法(効果的な読書)

中学入試に出る作家の傾向

中学入試の読解問題で出題される作家の傾向が変わりつつあります。

 

教科書に載っているような名著の作家は減っています。
それに代わって増えているのは、いま活躍中の人の作品です。

 

例えば、池上彰さんの本なんかも出題されることがあります。
これはわかりやす新書が増えたことが影響していると考えられます。

 

現代的なテーマの新書が狙い目

中学入試対策ということで読書をするなら環境問題などニュースでも取り上げられるようなテーマを扱った新書が狙い目です。

 

決して子供向けの内容というものではなく、大人向けに書かれたもので十分です。
大人向けに書かれた入門書は中学入試の国語で出題される文章と同じくらいのレベルです。

 

読んだ本がそのまま入試に出題されるということはないかもしれませんが、同じようなレベルの本を読んでおくのは読解力を磨くのに有効です。

 

本屋で平積みされているものをチェック

新書といっても数多く出ているので、その中から何を選んだら良いか迷うかもしれませんが、基本は売れている本です。

 

売れている本は「わかりやすい」からこそ売れているのであり、いま話題になっているテーマを扱っているということも中学受験向きです。

 

本屋さんに行って、店頭などで平積みされているものの中から選べば、間違いはありません。

中学入試に通用する読解力をつける本の選び方

中学入試問題で問われるのは本を1冊まるまる読む力ではありません。
入試で出題される文章は数ページ程度です。

 

つまり、中学入試で必要な読解力とは、ほんの数ページを読み取る力です。
入試問題は時間も限られているので、何十ページも読ますということはありません。

 

ただし、短くても正確に読み取らなければなりません。
入試対策で読書をするならば、こうしたことに気をつける必要があります。

 

だらだら読んでも読解力は上がらない

中学入試対策で読書をするなら、一冊の本をだらだらと読んでも意味がありません。
入試問題に近い形で読むことが必要です。

 

大切なのは、少ないページを読み込むこと。
そうすることで短い時間での集中力もアップします。

 

このために選ぶ本も決まってきます。「細かい章立てがあって、細切れで読めるもの」です。
こうした種類の本を読んで内容についての感想をいうことが入試対策になります。

 

長編の本を読み切ったほうが勉強した気分になりますが、入試対策という意味ではあまり効果がないので気をつけないといけません。

中学受験の読解力アップに役立つ小説の読み方

最後に入試に役立つ小説の読み方も紹介します。

 

小説は好き嫌いが分かれるものですよね。好きな子は何時間でも夢中になって読んでいるものですが、読書嫌いでまったく読まないという子もいるのが小説です。

 

ただ、小説を好きで読んでいる子でも国語の成績があまりよくない子がいます。
そこで、読解力アップに役立つ小説の読み方というのを紹介してみたいと思います。

 

読書嫌いな子でも、この方法で本が好きになることもあるので参考にしてみてください。

 

映画化、ドラマ化を考える

この小説を映画化、TVドラマ化するとしたらどうするのが良いかということを考えながら読むと、より読解力が高まります。

  • この登場人物は俳優、タレントの誰に演じてもらうのが良いか
  • このシーンではどんなBGMを流すと効果的か
  • 予告編を作るとしたらどのシーンを入れるのが良いか

こうしたことを考えながら小説を読むには、単にストーリーを追うだけでは不十分です。

 

小説を読むのが好きなのに、国語の成績が良くない子は単にストーリーだけを追って読み終えてしまっていることが多いものです。

 

そこで、上記のような「問いかけ」を持って読むと読み取り方も違ってきます。
また、自分が映画化する監督になったような気分が味わえるので、本嫌いな子にも好評です。

 

本さえあればすぐにできることですので、時間があるときに試してみてください。

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